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DVD「ニッポンの挑戦 インターネットの夜明け」壱を観ました。



日本におけるインターネット誕生秘話を

ドキュメンタリー形式で伝える番組です。



まるで「プロジェクトX」のような物語でした。



1980年代からネットワーク接続を試みていた

村井純さんをはじめとする挑戦者の物語なのです。



「挑戦するぞ!」という力の入った戦い、というものじゃなくて、

「電子上の文通となるメールが面白くてのめり込んでいった」という感じです。



当時、日本と海外で接続をつなごうとすると、

ものすごいコストがかかってしまいました。

通信料金が、月に数百万円もかかってしまった。

80年代の前半は接続ネットワークが電話線のみでした。

今のようなADSLとか光ファイバーがなかったのです。



そこで、いかにお金をかけずに情報交換を行うか。



その奮闘物語なのです。



コストゼロの接続環境を実現するために、

法律スレスレのところを潜り抜けました。



84年に、村井純さんらは、東大、東工大、慶応義塾大学の3大学で

JUNET(日本の学術組織間を結ぶ研究用コンピュータネットワーク)を設立。



JUNETでは、KDD研究所と手を組み海外通信を無料で行い、

NTT武蔵野電気通信研究所との提携で国内通信もタダの環境を実現。



大学の研究者たちは、大企業の力も借りたのです。



これらは当時の法律では、違法行為の境界線ギリギリでした。



メールで情報を共有すること自体が、

そもそも違法行為だったのです。



その理由は、

メールで情報交換すれば、

手紙などの郵便が使われなくなり、

郵便事業の売り上げが下がるからだ、

というものだったそうです。



今ではちょっと信じられない話です。



でもたった20年前はそういう状況でした。

メールもアルファベットの文字しかありません。

日本語は打てず、英語でコミュニケーションするしかない。

そもそもアメリカが考え出した通信ネットワークだからです。

日本人の研究者同士がメールするときも、英語でした。

英語が得意でない人は、ローマ字で送っていたそうです。



ローマ字でメールをするくらいなら、

日本語でできるようにしようじゃないか!



ということで、ある学生の1人がボランティアで、

ひらがな、カタカナ、漢字などの7000字くらいを、

メールでも使えるように、システムを組み替えたのです。



これで、メールを使う日本人の研究者が、一気に増えました。



メールという新しいコミュニケーションの威力を、

大学研究者をはじめとした数多くの人間が知るようになったのです。



そしていよいよ、日本のインターネット環境の推進が始まります。



というところで、その壱が終わりました。



全4作品のシリーズで、僕はまだ「」しか観ていません。



これからのシリーズが、とても楽しみです。



P.S

お金と法律の2つの壁を乗り越える戦いのようにも見えました。

一般に広がるかどうかは、安く、使いやすい、ことなのですね。
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