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映画『ヒトラー 最期の12日間』を観ました。
![]() この映画はとてもいいのではないでしょうか! ヒトラーをひとりの人間として描いている。 ということでたしか注目を浴びていたと思うけど、その通りだ。 でも、それだけじゃない。 ヒトラーが最後には 側近の誰にも信頼されていない、 という現実を丁寧に描いたこと。 これが大きい。 ただの我侭なオッサンが 無駄に権力があるために、 明らかに負ける戦争でも、 無理やり続けようとする。 それに誰もがうんざりしている。 勝利を信じてまだ戦い抜くのだ。 という意識はもはや誰にもない。 さっさと負けを宣言したほうが賢明だ。 という意識が彼ら全体に蔓延している。 それでもひとりだけ裸の王様で戦いをやめない大将。 大将もまわりの信頼がなければ、ただのアホだ。 そんな状況が見て取れた。 なんかどこの企業でもありそうな光景だ。 コーポレート・ガバナンスが機能していない。 今風に言うと、そういうことになる。 帝国と総統の内面の崩壊を実感しながら、 なにひとつ改善できない部下の将校たち。 トップの独走をとめられないシステム。 その結果の宴と裏切りと退廃が渦巻く。 その閉塞感がベルリンの地下要塞を息苦しくさせる。 最悪のデフレスパイラルだ。 息苦しい状況で正しい判断ができるだろうか。 重大なシステム上の問題がクリアに見て取れる。 これはマネジメント的にも非常に勉強になる話だ。 ゲーリングやヒムラー、ゲッペルスなども、 歴史上の人物に僕の中ではなっていたけれど、 具体的な人物としてのイメージがつかめた。 これは、非常に大きい。 ヒトラーがなぜ力を持ちえたのか。 勉強になることが多かったし、 考えさせられることが多かったし、 何よりいっそうの興味を持った。 興味を持ったというのは、好感を持ったという意味ではない。 もっと正確に数多くのことを知ったほうがいい、 というモチベーションを高めてくれたということです。 ゲッペルスの子供たちはだまされながら死んでいった。 こんなことは二度とあってはいけない。 大人同士が勝手に死ぬなら、アホで終わりだが、 子供まで被害が及ぶのは、最悪だ。ぜんぜん関係ない。 「あのころ、強制収容所のことは知らなかった。 でも、若かったから、知らなかったから、と責任逃れはできない」 ヒトラーの秘書だった女性は後にそう語っている。 重要な示唆は、無知は時として罪になる、ということだと思う。 知らない、ということが、罪になる場合もあるのだ。 だれかが助けを求めている。 その信号を発見できなかったとき、 無知でした、すいません、ではすまされない。 知らなかったではすまされないのだ。 気がつかなかった、知らなかったことが罪になる場合がある。 「若さは理由にはならない。きちんと目を開いていれば分かって居た筈だ」 どんな人間であれ、鉄砲で撃てば、簡単に死んでしまう。 そんななかで、ヒトラーというただのオヤジが、 なぜここまで強大な権力を握ることができたのか。 そのヒントをつかむために。 二度と戦争を起こさないヒントを得るために。 ヒトラーと、あの時代について、もっと知りたい。 P.S 「NHKスペシャル 映像の世紀 第4集 ヒトラーの野望」を見直そう。 ヒトラーの演説のテクニックと大衆操作の戦術は学ぶところが多い。 PR ![]() ![]() |
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